NetFilixのヒップホップエボリューション4の内容その1~ヒップホップの歴史が一からわかる。クールハークの凄い所は?

ヒップホップレボリューション4

NetFilixのヒップホップエボリューション4の内容

ヒップホップ初心者は『ヒップホップエボリューション~シーズン4~』から見よう

NetFilixで放映されている『ヒップホップエボリューション』をご存知ですか。これシーズン1からシーズン4まで放映されています。シーズン1からシーズン3は出てくる人物も、舞台となる都市も、年代も思いついたように出されるため、非常にわかりにくいです。

ヒップホップの歴史を紐解き、どうやって文化へと成熟し人々に受け入れられていったかを知るには『ヒップホップエボリューション~シーズン4~』から見るのがお勧めです。初心者でもわかりやすいヒップホップの歴史を描いています。

『ヒップホップエボリューション』はドキュメンタリー

『ヒップホップエボリューション』はドキュメンタリーです。シャドラク・カバンコという若者がヒップホップ創世期と言われる60年代~70年代に活躍した人達を訪れ、当時の話を聞いてまわる、というものです。

当時の映像や音楽が出てくるので、とてもリアルです。そしてDJ3大レジェンドと呼ばれる彼らも出演して当時の事を語ってくれます。

シャドラク・カバンコが一番気になっている質問は、「ヒップホップはどうやって生まれたのか」ということです。この質問をDJの3大レジェンドを含むいろんな人に訪ねてまわります。

ヒップホップが誕生した歴史的背景

ヒップホップの誕生した70年代初めを席巻していたのは「ディスコ」です。寝ても覚めてもディスコ一色。男性、女性、スターやお金持ちもドレスに身を飾りディスコ音楽とともに踊り狂っていました。「NYは天国、夢の街」と言われていたほど華やかな文化だったそうです。

そんな華やかなNYがある一方、ヒップホップが生まれたブロンクスは毎日が火の海です。

本当に火の海で、火災のない日はないほどだったそう。「まさに内戦状態」

市民は犯罪と常に隣り合わせで、身の危険がある上、職もない人が溢れていました。そのため、住民の生活は苦しく、生活保護やシングルファーザー、マザー世帯が数多く住んでいました。

そんな「内戦状態」の中、苦しい生活の中で人々が熱狂した音楽がありました。その熱狂を作り出したのDJ3大レジェンドの一人、DJクールハークです。

DJクールハーク(もちろん本人登場)

 

この投稿をInstagramで見る

 

Rabbi Darkside(@rabbidarkside)がシェアした投稿


DJクールハークは、自宅でパーティーを始めました。50人入ればいっぱいいっぱいのアパートの一室でヒップホップは生まれたのです。

当時DJクールハークのパーティーに参加したと言われる人
  • DJレッドアラート
  • メリー・メル
  • カーティス・ブロウ

DJクールハークがなぜ凄いのか?

ソウルミュージックをかけた

DJクールハークが凄いのは、当時流行っていたディスコではなくソウルミュージックをかけたことです。「こんなDJは初めてだった」そう。

そしてどの曲を使ったのか人に教える事はなかったそうです。その中で聴く人が「クールハークがかけたアルバムはこれだ」と見つけたのが次の曲です。

どれも聞いたことのある曲ばかりですね。

ヒップホップエボリューションでDJクールハークが掛けたと言われる曲
  • ジェームス・ブラウン
  • インディクレディブル・ボンゴ・バンド
  • CYMANDE
  • The Jimmy Caster Bunch
  • デニス・コフィ―


「ブレイク」を使った

ブレイクビーツの誕生

クールハークは、曲と曲の間にある「ブレイク」と呼ばれるところだけを使ってDJをしました。

ドラムとベースだけで作られる曲と曲の間にある「ブレイク」を2枚のレコードを使って何度も流すことで、音楽を作り出しました。

ブレイクビーツの誕生です。

クールハークの「ブレイクビーツ」の作り方は次のやり方です。

  1. DJテーブルに2台のターンテーブルを置く
  2. 針を次々に移動させていく

この手法を「メリーゴーラウンド」と言います。

現在のDJテクニックであるレコードをくるくる回す方法とは大いに異なります。

「音楽・ダンス・絵」でヒップホップ

DJクールハークがブレイクビーツを流す、フロアでダンスする(ダンスする人達を「Bボーイ」と呼ぶ)町中で落書きが溢れる(グラフィティアート)、3つが揃ってヒップホップが文化へと進み始めました。

誰がラップを始めに始めたか

DJクールハークがレコードを回している間に、マイクを持ってフロアの客に話しかける人がいました。話かける内容はたわいのないものです。

「よぉ、レジー、車をきちんと停めたか?お前の車は2重駐車になってたぜ?」

こうしてお客にしゃべりかけはじめたのは、コーク・ラ・ロックです。皆がDJクールハークや、コーク・ラ・ロックの真似をし始め、ヒップホップの種がそこら中に撒かれて行きました。
この方、度の強いメガネが特徴のいかしたおじさんです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Coke La Rock(@coke_la_rock)がシェアした投稿

この歴史を踏まえても、ドラマ「Get Down」は非常に史実に忠実に作られています。こちらのドラマもお勧めです。

[blogcard url=”https://andes-melon.com/getdownstory/”]

・・・・ヒップホップエボリューションシーズン4の1はまだ終わりません。続いてはアフリカ・バンバータに続きます。