Moodleで使える機能
MoodleはオープンソースのLMS(Learning Management System)として使われています。その機能は多岐に渡ります。
Moodleは、LMSとして受講内容を配信する、受講者はレポートやテストを提出する、それを採点する・・・。
そのような内容だけで収まらず様々な技術と連携します。
Mnet
MoodleにはMnet(Moodle net)と呼ばれる連携の仕組みが用意されています。
Mnetを使うと、自Moodleから、他Moodleに接続でき、他Moodle上でのコース内容が閲覧、さらには評価までできるようになります。
自社のみで完結、他Moodleと連携する必要が無い時はオフしてください。サーバーに余計なサービスを入れ込まない、これセキュリティの基本です。
SCORM
はてはて?SCORMとは何でしょう?
SCORM(Shareable Content Object Reference Model)は、eラーニングのプラットフォームとコンテンツの標準規格
日本イーラーニングコンソーシアムより引用
LMSを構築する際、授業演習問題、採点、演習状況などログを取る必要があります。これらのことを一つのLMSで行うのは非常に困難です。プログラムが動く部分も整備し、さらには教育コンテンツも充実させなければなりません。
SCORMはそれらの問題を解消しようと、プログラムの部分と学習コンテンツの部分を分けて、コンテンツの部分を共通のデータ形式でLMS間でやり取りしよう、というものです。SCORMはそのインターフェースの規格を標準化したものです。
使う??使わないなら、追加モジュールを入れなければ良いし、Moodleの活動の部分を使用不可にしてしまいましょう。
バッジ
Moodleでは受講者がテストを受けたり、受講を完了したりすると受講した証として「バッジ」を付与する仕組みがあります。
この「バッジ」は、単なる印だけでなく、受講者のスキルや達成度などの情報が含まれているデジタルバッジです。Moodleの「バッジ」はOpen Badgesと互換性があります。
Moodleで作られたバッジはユーザープロファイルで表示されます。他にもOpen Badges backpackで公開されます。
公開したくない場合は、サイト管理の「バッジ設定」で外部バックバック(badges_allowexternalbackpack)への接続を無効します。 バッジの管理はコースや、サイトレベルで管理することができます。
いやいや、バッジとか使わんし・・・。社内の研修でMoodle使うだけやし・・・。という場合にはバッジの機能も使用不可にしてしまいましょう。
Moodleで使える外部サービス
提出物・フォーラムの投稿を外部出力
Moodleでは、受講者は自分の行ってきた学習の過程を「ポートフォリオ」として保存しておくことができます。受講者自身のプロファイルにポートフォリオが結びつくわけですね。
で、そのポートフォリオをMoodle内だけでなく、外部サービスに出力することができます。自分の作ったレポートや、フォーラムでの発言、それらを外部出力できるサービスは次のようなものがあります。
- Box
- ダウンロード
- Flicker.com
- Googleドライブ
- Picasa
- Maharaポートフォリオ(MaharaとはPHP、MySQLで作られたポートフォリオ管理システム)
これらも使わないなら、Moodle内で使用不可にしておく方がよいです。使わないサービスは止める。これ運用の基本です。
まとめ・使わないサービス、活動は止める
Moodle、さすが抜群に使われているLMSですね。いろんなところに連携できたり、すでに用意されているものに準拠しているものを採用したりと、サービスが行き届いています。
しかーし!!!短期間での社内研修のためだけに構築した、とかそんな大々的なサービスは要らないんだけど、、ということであれば、使用不可にすることをおすすめします。
使わないサービスは止める。Moodleでの設定で使用不可にしていきましょう。
