AWSのCloud9でWordPressの開発環境・構築手順。Cloud9のブラウザでWordPressのインストール画面が表示されないときの対処法

AWSのCloud9を使ってWordPressの開発環境を作りました。簡単です!(Woops画面何度も出たけど・・・汗)

わたしのような非エンジニアでも、AWSのCloud9でWordPressの開発環境を作ることができます。ぜひ皆さんも構築してみてください。コマンドの勉強になります。

AWSのCloud9を使ってWordPress開発環境を作る手順

ざっくりと手順です。後ほど詳しい手順を書いていきます。大きく言うと、手順0にAWSでCloud9の環境を作ります。続いてその環境をアップデート、DB周りの作成、WordPressの整備といったところです。

手順を大きく5つにわけるとこんな感じ。手順0~手順4まで順番にやっていけば、Cloud9上でWordPressの環境を構築することができます。

手順0:Cloud9を使う準備をする

AWSのCloud9を使う準備をします

手順1:バージョンアップ
  1. Cloud9を作成
  2. Cloud9をアップデート
  3. Apacheのバージョン確認&アップデート
  4. PHPのバージョン確認&アップデート
手順2:DB周りの整備
  1. MySQLインストール
  2. MySQLの起動
  3. WordPressのインストール
  4. MySQL内にデータベース、ユーザー、PassWordの作成
手順3:WordPressのConfファイルを変更

WordPressがCloud9で動くように「wp-conf.php」を変更

手順4:WordPressの動作確認

Cloud9上でのWordPressの動作確認

以上、大きく4つに手順が分かれます。それぞれの手順について細かく見ていきましょう!れっつらご!

手順0:AWSのCloud9を使う準備をする

まずはここから。AWSのCloud9を使う準備をします。AWSの管理コンソールで、Cloud9を選択します。そう、お分かりの通り、AWSのCloud9を使うには、AWSにアカウントを作る必要があります。AWSのアカウントを作った上でCloud9の構築環境を作りましょう。

1.AWSの管理コンソールからCloud9を作成

AWSの管理コンソール画面から、Cloud9を選択し、環境を作っていきます。

その後「create enviroment」をクリックします。

Cloud9で使う開発環境の名前を入れます。ここでは名前に「WPDevelopEnv」としています。で説明に「Enviroment for WP Development」と書いています。(説明部分は何も入れず、空欄でもよいです。)

次へ、次へ、と進む最中にCloud9のリージョンを「東京」にします。

Cloud9のスペックを選ぶ画面が出力されますが、デフォルトにして構築をすすめます。

この画面が出てしばらくすると・・・。

完成です!

2.Cloud9をアップデート

完成したCloud9を最新版にします。で、Cloud9では画面に示す場所でコマンドが打てますので、Cloud9の環境をあーだこーだいじくりたいときは、下の写真に示す場所からコマンドを打ちまくってください。

試しに「ls」と打ってみたら、READMEファイルが表示されました
Cloud9をアップデート

コマンド画面に次のように打ち込みます。

sudo yum -y update

すると、こういう結果が出て完了。Cloud9のアップデートは正常にできています。

Updated:
tzdata.noarch 0:2020a-1.75.amzn1tzdata-java.noarch 0:2020a-1.75.amzn1

Complete!

Apacheのバージョンを確認

続いてApache。コマンド画面に次のように打ち込みます。

sudo yum install -y httpd24

最新版だったら、こんなふうにメッセージが出ます。

Package httpd24-2.4.46-1.90.amzn1.x86_64 already installed and latest version
Nothing to do

上のメッセージと違う場合はApacheを最新化するコマンドを打つ必要があります。

PHPのバージョンを確認

続いてPHP。コマンド画面に次のように打ち込みます。

sudo yum install -y php56

最新化されていたら、次のようなメッセージが出て何もしなくてよいです。最新バージョンじゃない場合は、PHPを最新化するコマンドを打って最新化しましょう。

Loaded plugins: priorities, update-motd, upgrade-helper
1072 packages excluded due to repository priority protections
Package php56-5.6.40-1.143.amzn1.x86_64 already installed and latest version
Nothing to do

手順3:DB周りの整備

Cloud9、Apache、PHPのバージョンを最新バージョンに整えたら、続いてはDBの整備をします。DBはMySQLです。コマンドをバシバシ打っていきます。

MySQLのインストール

sudo yum install -y mysql-server

インストールしている間、黒い画面上に白い言葉でインストールしている様子が出てきますので、それをしばらく眺めます。

で、動きが止まり、次のメッセージが出てきたら完了です。

Installed:
mysql-server.noarch 0:5.5-1.6.amzn1

Complete!

その後、httpdのサービスをスタートさせて、状態を確認します。

sudo service httpd start && sudo service httpd status

で、なぜか止まってるw。よくわからないんだけど、止まってることがわかります。

Starting httpd: [ OK ] httpd is stopped

なので、もう一回同じコマンドをうつ。

sudo service httpd start && sudo service httpd status

すると、httpdが動き始めます。

Starting httpd: httpd (pid 4598) is running…

続いて、同じことをMySQL、データベースにもします。MySQLをスタートさせて状態を確認します。

sudo service mysqld start && sudo service mysqld status

mysqlのサービスがスタートです。元気に稼働中です。よしよし。

Starting mysqld: [ OK ] mysqld (pid 5009) is running…

WordPressのインストール

httpdとMySQLが動いているのを確認したら、次はWordPressのインストールです。wgetコマンドを打って、WordPressのモジュールをダウンロードします。

wget http://wordpress.org/latest.tar.gz

取得した「tar.gz」を解凍します。

tar -xzvf latest.tar.gz

解凍してできたディレクトリに移動します。

cd /home/ec2-user/environment/wordpress/

mysqlがセキュアになるように構成します。sudo mysql_secure_installation を打つことで、次のことができます。

  • root ユーザーのパスワードの変更
  • anonymous ユーザーの削除
  • リモートホストから root ユーザーでログイン

ここで、上記のことをいろいろ聞かれるので、すべて「Y」で進めていきます。

sudo mysql_secure_installation

セキュアな構成を終えたらこのメッセージで完了。

All done! If you’ve completed all of the above steps, your MySQL installation should now be secure. Thanks for using MySQL!

MySQLにDBの作成、DBユーザーの作成

続いて、WordPressが使うDBを作ります。

データベースを作って・・・

CREATE DATABASE データベース名;

ユーザーにあらゆる権限を与えます。

GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO ‘ユーザー名’@’localhost’ IDENTIFIED BY ‘パスワード’;

手順3:WordPressのConfファイルを変更

これまでCloud9のアップデート、PHPのバージョン確認、Apacheのバージョン確認、MySQLのインストールにDB作成をやってきました。

これでWordPressが動く準備ができました!やった!WordPressが作ったDBに接続できるようにファイルを作ります。

WordPressのwp-config.phpを作る

WordPressにあらかじめ用意されている「wp-config-sample.php」を「wp-config.php」にコピーして使います。cpコマンドで、コピーします。

cp /home/ec2-user/environment/wordpress/wp-config-sample.php wp-config.php

wp-config.phpファイルを開き、DBの情報を変更

Cloud9上でwp-config.phpを開き、次の場所でDB名、ユーザー、パスワードを入れます。

きちんと書き終えたら、画面右上の「Run」ボタンで、wp-config.phpを実行します。実行してエラーがでなかったら、OK。

「Run」ボタンの横にある「Preview」→「Preview Running Application」でCloud9上のApacheを起動させてWordPressの画面を表示させます。

そしてエラーを出す!それは正常です。

で、エラーがでますw AWSのチュートリアルサイトでも「この状態で走らすと、見つかりませんでした。
それは正常です。」と書かれています。

Cloud9のブラウザで/wordpress/index.htmlと入力

上のエラーは、「そんなファイルありません。not found」のエラーです。ブラウザのパスに/wordpress/を追加してください。

https://AWSのCloud9のサーバー/wordpress/

これでWordPressのインストール画面が表示されるはずですが、なぜか表示されないので、以下のようにURLを書きました。

https://AWSのCloud9のサーバー/wordpress/readme.html

Cloud9のブラウザにWordPressのreadme.htmlが表示されます。このreamd.htmlの真ん中あたりに「install.php」のリンクがあるので、それをクリックします。

インストール画面が動きました!

Cloud9でWordPressのインストール画面が表示されないときの対処法

readme.htmlを表示させる

Cloud9を構成し、いざWordPressを実行しようとすると、データベース接続エラーや、そんなフォルダありませんのエラーが出ます。その時は、WordPressのreadme.htmlを表示させてください。そこからインストール画面を起動するURLをクリックすると動きます。

データベース接続エラーが出るときの対処法

これなぜかいっぱいでた・・・。wp-config.phpを正しく設定しているにも関わらずなかなかWordPressからDBに接続できず、データベース接続エラーが発生しました。

困ったときは再起動!Cloud9を起動しなおす、MySQLを起動しなおす、などしてなんとかつながりました。

こんな画面、二度と見たくありません。

まとめ・なんとか動き始めたので、いじくってみる!

なんとかCloud9でWordPressが動き始めたので、いじくってみます。開発環境もすぐにできました。悩みながらやっ1日もかかったか、かかってないかくらい。

非エンジニアでもクリックをすすめていくだけで、Cloud9を使う準備ができました。皆さんもぜひ挑戦してみてください。

また、このサイトの元ネタは、AWSのチュートリアルサイトです。参考になさってください。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cloud9/latest/user-guide/sample-wordpress.html#sample-wordpress-setup-wordpress

Cloud9上でWordPressを動かすにはVPS・EC2との設定が必要

なんとかCloud9上でWordPressが稼働し始めました。この後WordPressが思うように動かない!!!「Woops!」画面が出てしまいます。どうもVPSとの設定がうまくいっていないために起こるエラーだそうですので、このあたりはまた次回・・・・。

KadochuKadochu

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KadochuKadochu
Tags: AWScloud9