NetFilix発のドラマ、『ゲットダウン』は、ヒップホップが生まれた背景や歴史を丁寧に描いた名作です。その足元を見てみると、PumaとConverse、そしてPro-Kedsが多いことに気が付きます。
https://www.chucksconnection.com/thegetdown.htmlより引用
注目するべき靴といえば、主要人物の一人、DJシャオリンの赤い靴がたびたびドアップで画面に表示されます。赤いPumaのスエードです。カッコいい!
なぜDJ シャオリンはPumaを好んで履いていたのでしょう。(Pumaがドラマのスポンサーになっていた、なんてのは抜きにして・・・。)
DJシャオリンがPumaについて語るシーンはありません。だけど劇中でたびたびPumaのスエードがドアップで出てきます。
実は、当時サウス・ブロンクスの人たちは好んでPumaを履いていたそうです。カッコいいからでしょうか?いや、そうではありません。
当時、Pumaはライバルのaddidasとの競争に打ち勝つため、徹底的に価格を下げていたそうです。そう、Pumaはサウス・ブロンクスの人たちから、デザインや流行で選ばれたのではなく、単に「安いから」という理由で選ばれて履かれていたのですね。
お金がなく、犯罪に手を染めざるを得なかったサウス・ブロンクスのに住貧困とされる若者たちが「安さ」を選んだようです。
監督や制作陣達は、徹底的にドラマのリアリティにこだわったそうです。1970年代後半のファッションを忠実に再現しようと、出演者たちの履いている靴は復刻版だそう。スニーカーマニアなどに「偽物だ!」と言わせないために、靴一つにもこだわりました。
また、ファッションもいろんなところからかき集めた古着が使われました。その甲斐あってか、ドラマ『ゲットダウン』は本当に1970年代後半の世界を見ているような気になります。
特に、先ほども書いたDJシャオリンのPumaはドラマの中でしっかりと印象を残す靴です。
ヒップホップと靴と言えば、切っても切れない関係があります。当時の人たちは、ブレイクビーツに乗って、ブレイクダンスを踊っていた人たちです。足場の悪い場所でも、ステップが踏めるように足元にもこだわったのではないでしょうか?
ストリートと言えば、スニーカー。PumaかConverseを1足新調したくなりました。
世の中ローコード、とかノーコー…