試験を受けた感想・合格のコツ
先日、基本情報技術者試験を受けてきました。ボーダーと言われている60点に午前、午後ともに超えているので、まずはほっとしています。でもこれでも合格かどうかは証書が届くまでわからない・・・。
とりいそぎスコアレポート60点を超えたので、基本情報技術者試験の感想と、取ってきた対策について記載します。
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得点について
午前
午前の問題は、テクノロジ系 50問、マネジメント系 10問、ストラテジ系 20問、合計80問の1問1.25点で構成されます。
わたくしめのスコアレポートでは、ストラテジ系70%、マネジメント系40%(悲惨)、テクノロジ系68%と出ています。この割合で出題数を計算すると、50問✕70%✕1.25=43.75点、10問✕40%✕1.25=5点、20問✕68%✕1.25=17点。
三つの合計を小数点を切り落として計算すると、43点+5点+17点=65点、とスコアレポートの得点と同じ点数になります。
この結果から、小数点以下は切り落とされるんじゃないかと思いますね。
午後
午後は令和3年上期までの試験では、得点割合だけしか出力されず、実際の点数は合格発表まで不明でした。令和3年下期からは、得点がしっかりとスコアレポートに表示されます。
わたくしめのスコアレポートを見ても、得点割合の合計を選択問題数で割っても71%となり、スコアレポートの得点とほぼ同じです。得点がすべてと思ってよいでしょう。
問題文に書き込めない
非エンジニア、文系でありながら基本情報技術者試験を受けました。CBT方式での試験でつらいところは問題用紙に書き込めないところです。
問題用紙に書き込めない分、PC内の問題での文をマウス選択して、マーカーラインを引く事はできます。それでもつらい・・・。
合格のコツ
PCやスマホを使って問題文を解く練習をしておく
時間が足りない
情報処理試験の午後試験は文章が多いです。問題文を読み、概要を理解し、問題を解くのにまったく時間が足りません。
時間配分したけど・・・
午後の問題を5問をどう解いていくか。貴重な2時間30分を無駄にしないために自分が解くべき5問に対し、割り当て時間を決めましょう。
得意な分野は少ない時間を、苦手な分野、配点の大きいアルゴリズムと言語に時間を多く割り当てるようにすると良いです。
わたくしめは、必須である情報セキュリティが得意だったので、時間配分を15分にしました。
- 必須問題:情報セキュリティ 15分(得意科目)
- 選択問題1 15分(得意科目)
- 選択問題2 25分(得意でも不得意でもない)
- 必須問題:アルゴリズム 40分(不得意。大嫌い)
- 必須問題:言語 40分(不得意。やりたくない)
- 見直し 15分
上記配分で135分。残り時間を見直し15分に使おうと思っていましたが、見直し時間はありませんでした。
時間が足りない!本当2時間30分があっという間に過ぎていきます。
時計は「残り時間表示方式」
CBT試験での時計は、「残り時間表示方式」です。「残り時間 2時間30分」と表示された時計から、1分1秒が減らされていきます。
これもちょっと面食らってしまいます。引き算方式なので、「あれ?この問題に何分使ったんだっけ??」って一瞬「あれ?!」ってなりますw
選択言語のJavaを解いていたときに「残り10分」(だったかな?)などと強調表示されます。でうぉー!時間ないぜーって思いながら解答していきました。
最後あたり問題なんか、ほんとカンです。なのでこのカンが当たってたかどうか知りたいです。
合格のコツ
午前は時間が余りますが、午後は本当に時間が足りない。午後の得意分野を1つでも増やすこと
午前・午後を別の日に
基本情報技術者試験は、午前2時間30分、午後2時間30分、合計5時間の長丁場です。5時間も集中できないな、と思ったので、午前と午後をそれぞれ別の日に受けることにしました。
午前を試験期間の初めのほうに、苦手だった午後を試験期間終了間際に設定しました。こうした理由は苦手な午後の学習時間をできるだけ多くとるためです。
合格のコツ
短時間で集中できるので、午前の受験と午後の受験を別の日にする
午前対策
ひたすら過去問
午前対策はひたすら過去問です。そして参考書に出てくる用語、内容について人に説明できるくらい理解すれば午前はクリアできます。
問題が出たら、答えが反射的にわかるくらいに問題と答えを頭に叩き込んでおきましょう。ちなみに過去問がCBT試験で出る、ということではありません。徹底的に基礎知識を入れておいてください、ということです。
合格のコツ
書店で売られている対策本、過去問でスコアレポート60点越え
\過去問題集も使いました/
午後対策
非エンジニア、文系の人に鬼門なのが午後問題です。それでもやり方次第で光が見えてきます。
とにかく合格。そのためにわたくしめが取った方法をご紹介します。
捨てる分野を決める
基本情報技術者試験は選択問題があります。次の4分野から3つ出題されます。
- ソフトウェア・ハードウェア
- データベース
- ネットワーク
- ソフトウェア設計
次の3分野から1つ出題されます。
- プロジェクトマネージメント
- サービスマネージメント
- システム戦略・経営戦略・法務
結果として、上記7つの分野から2つ選んで解答します。そして当日試験までどの分野が出されるかはわかりません。午後対策として、捨てる問題を作りましょう。
わたしくしめはネットワークとプロジェクトマネージメント、システム戦略・経営戦略・法務は捨てました。参考書のこの分野だけは真っ白です。
合格のコツ
捨てる分野を作る。それを始めから勉強しない。
時間をかける
アルゴリズムや問題文の長いソフトウェア設計・・・。午後の問題はどれもこれもうんざりするものばかりです。
そこをなんとか粘る。
わたくしめは、初めから答えと解説を読みながら、問題を解いていました。アルゴリズム問題1つに1時間~2時間かけて「そういうことか!」となるまで解説を読んでいました。
不思議なもので、そうすると出題者の聞きたいことがだんだんとわかるようになるんですねぇ・・。
ある程度解けるようになったら残りは適当ですw これじゃないな、この答えは絶対違うな、というのがわかってくるので自然と6割解けるようになります。
3回解く
問題集1巡目は解説を読みながら理解する。2巡目は実際に解く。忘れたころに3巡目を迎える。2巡目より3巡目の方が正解が増えてくるようになります。あ、解けてきているな、という実感が出てきたら大丈夫です。
合格のコツ
解答・解説を読みながらわかるまでやる。
オンライン講習を使う
受験を決めてからオンライン講習を受講しました。そう、Udemyです。一回購入すれば半永久的に受講できるからおすすめです。苦手なアルゴリズムの所を重点的に見ていました。
スコアレポート60点は合格?
わたくしめ、午前65、午後70と一応ボーダーと言われている60点を超えてはいます。それでも合格証書が届くまで、落ちているかも?!と不安な気持ちでいっぱいです。
ボーダー60点は合格なのでしょうか?
令和3年下期試験から得点が表示
基本情報技術者試験がCBT試験へと移行した当初、午後問題のスコアレポートでは得点が表示されず正答率のみ表示されていました。
しかし令和3年度下期試験からは、午前も午後も得点が表示されるようになりました。
受験後、「スコアレポート」により、成績照会が可能です。午前試験の「スコアレポート」には、得点等が記載されます。午後試験、免除試験の「スコアレポート」には、得点、問題ごとの正答率、問題ごとの選択状況が表示されます。
IPAのサイトより引用
さらにハガキによる成績照会の送付も行われなくなります。
令和3年度下期の実施分より、「スコアレポート」にて得点および問題ごとに選択した状況が確認できるようになるため、今まではがきでご案内していた成績通知書の郵送は終了いたします。
IPAサイトより引用
60点で合格?!
令和3年度下期試験から、基本情報技術者試験のスコアレポートには、得点率だけではなく得点が表示されるようになりました。よって午前も午後も60点を超えていれば、おそらく合格なはずです。
IPAの試験要綱にも以下のように合格基準点について明記されています。

得点調整が行われることもあるそうです。

60点を超えていたら合格。概ね大丈夫だと思いますので安心して良いのではないでしょうか。実際の合格しましたので大丈夫だと思います。
- 午前の得点が60点を超えている
- 午後の得点が60点を超えている
- 午後試験で解答しようと選んだ問題にきちんと選択チェックを行っている
まとめ
基本情報技術者試験、なかなか難しい。業界の一部では「無駄な試験」とか「役に立たない」とか言われていますが、それでもやはりIT系国家資格です。基本情報技術者試験で、コンピューターが動く仕組みや、コンピューターの基礎の基礎が学べます。
IT系の業界を目指す方も、そうでない方も、挑戦するのに相応しい資格だと言えます。CBTになったことで、試験回数も場所も大幅に増えていくはずです。しっかり対策して受験しましょ!